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妻が突然つぶやいた「ポタジェがいい」の一言。その言葉が、わが家の庭を少しずつ変えていく始まりでした。まだ読んでいない方は、第1話からぜひどうぞ👇
休日の朝だった。
以前から計画していたキウイ誘引フェンスの施工日である。
妻は少し前から、

キウイを地植えしたい!
と言っていた。
そこで私は、隣家との目線をやわらかく遮る境界フェンスと、キウイを誘引するためのフェンスを兼ねた構造をDIYで作ることにした。(後に妻の一声で境界フェンスのみになる)
材料も考えた。
寸法も考えた。
設置場所も決めた。
あとは作るだけ。
そんな状態まで準備は整っていた。
朝一番でホームセンターへ向かい、フェンスブロックを購入。
帰宅後、さっそく設置位置に印を付けて穴掘りを始めた。
一つ目。
順調。
二つ目。
順調。
三つ目。
順調。
計画どおりである。
今日はなかなか良いスタートだ。
そう思いながら四つ目の穴に取り掛かった。
その時だった。
スコップを差し込もうとして手が止まった。

ん!?
何かがある。
よく見ると、雑草ではない。
しかも妙に整然としている。
誰かが意図的に植えた植物だ。
さらに近づくと、プランツタグまで刺さっていた。
そこには、
「紅はるか」
「金時」
と書かれている。
私は思わず声を上げた。

さ、さつまいもか!?
ここで問題が発生した。
その場所はまさに、
フェンスの支柱を立てる予定地
だったのである。
状況を整理してみよう。
| 項目 | 状況 |
| キウイ誘引フェンス | 妻の要望 |
| フェンス設置場所 | 決定済み |
| 妻 | 仕事中 |
| 作業者 | 私 |
| 設置予定地 | さつまいも |
| 私の脳内 | 混乱 |
つまり私は今、
妻の希望をかなえるためにキウイフェンスを作ろうとしている。
しかし、そのキウイフェンス予定地には、妻によってさつまいもが植えられていた。
登場人物は二人しかいない。
それなのに話が全く噛み合っていない。
もちろん勝手に掘り返すわけにはいかない。
紅はるかも金時も何も悪くない。
むしろ被害者である。
結局、その日の作業はそこで中断となった。
夕方。
仕事を終えた妻が帰宅した。
私は確認してみた。

フェンスの予定場所に何か植えた?
すると妻は迷うことなく答えた。

さつまいも♪
即答だった。
一切の迷いがない。
満面の笑みだったと記憶している。
観察者による考察
ここで観察者として冷静に分析してみる。
妻に悪気はない。
おそらく頭の中では、
「ここ空いてるな」
↓
「日当たりいいな」
↓
「さつまいも植えよう」
という極めて自然で合理的な判断が行われたのだろう。
一方で私の頭の中では、
「ここにフェンスを立てよう」
が進行していた。
どちらも正しい。
ただ一つだけ足りなかったものがある。
相談である。
最近の庭を振り返ると、どうも不思議な現象が起きている。
私が、「ここに何か作ろう」と思う。
すると、その前に妻が、「ここに何か植えよう」を実行しているのである。
キウイ計画。
ぶどう計画。
ポタジェ計画。
そして今回のさつまいも計画。
気が付けば庭では複数のプロジェクトが同時進行している。
しかも、それぞれの責任者が違う。
私はDIY担当。
妻は植栽担当。
……のはずだった。
しかし最近の様子を見る限り、どうやら妻は植栽担当でありながら企画部長でもあり、開発部長でもあり、現場監督でもあるらしい。
私は図面を描いているつもりなのだが、現場へ行くと仕様変更が発生しているのである。
しかも事後報告で。
そんなわけで、キウイフェンス計画は一時停止となった。
次回の作業内容は未定。
まずは紅はるかと金時の処遇について協議が必要である。
今日の教訓
庭づくりで最初に確認するべきことは、
地面の寸法でもなく、
材料の在庫でもなく、
天気予報でもない。
妻に
「ここに何か植える予定はあるかい?」
である。
どうやらこれが、我が家の庭づくりにおける最重要チェック項目らしい。
後日談
翌日、金時は支柱を設置する予定場所の30cm右側に移植されていた。

ポタジェ化は今日も順調に進行している。


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