キウイを誘引するために作った、わが家の木製フェンス。
完成してから、しばらく経った。
しかし、私は最近ちょっと気になっていた。
肝心のキウイが、いつまで経っても地植えされないのである。
妻の「キウイを地植えしたい」という希望に合わせ、誘引場所も兼ねて作ったフェンスである。
フェンスは完成した。
あとは植えるだけ。
そう思っていたのだが、植えない。
なかなか植えない。
「いつ植えるんだろうな〜」と思いつつ、私は特に聞かずにいた。
「キウイを地植えするまでを今年の目標にしよう」
そんなある日、妻がポツリと呟いた。

キウイを地植えするまでを今年の目標にしよう
えっ!?
今年の目標?
私としては、キウイを植える準備はとっくに終わっているつもりだった。あとは穴を掘って植えるだけではないのか。
そう思いながら話の続きを聞いていると、ようやく理由が分かった。
「植えるところがないから…」
妻は続けた。

さつまいもと枝豆を収穫してしまわないと、植えるところがないから……
!!!
そういうことだったのか。
キウイを植えないのではない。
植える場所が、まだ空いていなかったのである。

枝豆はもう少しで収穫できそうだが、今はまだ実が小さい。そして、6月中旬に植えたさつまいもの収穫は、妻の予定では10月頃になるらしい。
妻の中では、枝豆とさつまいもの収穫、その後にキウイの地植えという順番が、ちゃんと決まっていたようである。
私だけが、フェンス完成と同時にキウイを植えるものだと思っていたのだ。
また、あの「さつまいも」である
しかも、このさつまいもは見覚えのある株だった。
木製フェンスを作り始めた日、4か所目の支柱用の穴を掘ろうとした場所に植えられていた「紅はるか」と「金時」である。
妻の希望でキウイ用のフェンスを作ろうとしているのに、その施工予定地へ妻がさつまいもを植えていた。結局、紅はるかと金時は、支柱予定地のすぐ横へ移植された。
そして今、その同じ株の収穫を待たなければ、今度はキウイを植えられないのである。

どうやら、あのさつまいもは一度きりの事件ではなかったらしい(笑)。
フェンス施工予定地から「紅はるか」と「金時」が現れた日の出来事は、観察日記②で詳しく書いている。
私は、そんなに急がなくてもよかったらしい
私としては、妻がキウイを地植えしたがっていると思っていた。
だから、できるだけ早く誘引できる場所を作っておこうと、そこそこ急いでフェンスを完成させたつもりである。
これで、いつでもキウイを植えられる。
そんな気持ちでいた。
ところが、キウイの場所には、まださつまいもと枝豆がいる。それを収穫しなければ、キウイは植えられない。
つまり――。
私、そんなに急がなくてもよかったんじゃない?(笑)
キウイの地植えは、今年の目標になった
ということで、わが家のキウイの地植えは、妻の言葉どおり「今年の目標」となった。
まずは、枝豆とさつまいもの収穫を待つ。
でもまあ、フェンスは逃げない。
キウイも待っている。
収穫が終わったら、今度こそキウイの地植えである。
たぶん。
……今度こそ、本当に植えるんだよね?(笑)
ひとつ前の観察日記でも、妻の話の最後に登場したのは、やはり「あのさつまいも」だった。



コメント