妻に、何気なく聞いてみた。

今育てている野菜のことで、何か思うところとか、考えていることはあるかい?
最近は収穫できるものも増えてきた。
実際に育てている妻は、今年のポタジェをどう感じているのだろう。
そんなことを聞いてみたかったのである。
すると妻は、今育てている野菜について話し始めた。
種から育てたもの、苗から育てたもの
まず出てきたのが、種から育てた野菜だった。

レタスとルッコラ、ピーマン、なすは種からだよ
しかも、室内での種まきを始めたのは3月頃だったという。
北海道では、まだ庭仕事を始めるには早い時期である。その頃から室内で種をまき、苗を育てていたらしい。
さらに、枝豆、スナップエンドウ、インゲンも種から。カボチャ、メロン、ネギは苗から育てたものだった。
トマトについては、種から育てたものと、苗から育てたものの両方があるという。
ニラは多年草で、毎年芽を出す。みょうがも、わが家ではほぼ手をかけなくても生えてくるという。
私は、
「なるほどね〜」
なんて言いながら聞いていた。
話は果物へ
野菜だけでも結構な数だと思っていたのだが、当然、話はそこで終わらない。
今度は果物である。
いちごは、植えてある株が冬を越して育っている。キウイ、ぶどう、ブルーベリー、ブラックベリーは、もともと苗から育ててきたものだという。
「なるほどね〜」
私は引き続き相槌を打つ。
ただ、このあたりから私の頭には、別の疑問が浮かび始めていた。
……ちょっと待て。
うち、そんなに育ててたの?(笑)
妻が話したかったのは、たぶん種類の多さではない
もちろん、妻が言いたかったのは「こんなにたくさん育てている」という話ではなかったと思う。
種から育てるものと、苗を買って育てるものでは、収穫までにかかる手間も時間も違う。
種をまけば、すぐ庭に植えられるわけではない。小さな芽のうちから室内で育て、外へ植えられる時期まで世話をする。
今年の北海道は気温があまり上がらず、妻には思ったより育ちがゆっくりに感じられたようである。
今、庭で収穫している野菜の中には、春どころか、まだ雪の残る頃から妻が育ててきたものもあったのだ。
私が妻から初めて、

ポタジェがいい
と言われたのは、6月2日だった。
そのひと言から始まった最初の観察日記はこちらである。
私は、そこから妻のポタジェが始まったような気でいた。
でも、そうではなかったらしい。
観察日記が始まったのは6月2日。だが妻の野菜づくりは、そのずっと前、3月頃の室内育苗からすでに始まっていたのである。
そして最後の一撃
そんな話を「なるほどね〜」と聞いていた私。
野菜と果物の多さに驚きながらも、そろそろ全部聞き終わったかなと思っていた。
すると妻が、何かを思い出したように付け加えた。

あと、さつまいもね♪
……。
ああ。
あの、さつまいもね(笑)。
そうだった。妻のリクエストでフェンスを作ろうとしていた場所には、すでに紅はるかと金時が植えられていたのだった。
キウイフェンスの予定地が、いつの間にかさつまいも畑になっていた日のことはこちらに記録している。
どうやら、あのさつまいもも元気に育っているらしい。
妻が話していたのは、種から育てるものにかかる手間のことだったはずである。
それなのに私の頭に一番残ったのは、
「うち、いったい何種類育ててるんだ?」
ということだった。
そして、その最後に出てきたのが、
「あと、さつまいもね♪」
だったのである。
やっぱり、あのさつまいもは忘れられそうにない(笑)。
今回の話を聞くきっかけになった、わが家の収穫ラッシュについてはこちらに記録している。




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