ぶどうのカラス対策に防鳥ネットを設置|簡易ドア付きで棚を囲った実例

庭づくり・外構DIY

昨年、わが家のぶどうは収穫直前にカラスの被害に遭いました。シャインマスカットも別品種のぶどうも、食べ頃を迎えたところで根こそぎ食べられてしまったのです。

今年こそ収穫まで守りたい。そこで、補強を終えたぶどう棚の側面にネットを張り、人が出入りする部分には簡易ドアを作りました。

購入した商品の名称は「防獣ネット」です。今回は、ぶどうをカラスやスズメから守る目的で使用したため、この記事では用途に合わせて「防鳥ネット」と表記します。

施工したのは、幅3540mm×奥行1600mm×高さ1870mmの既存のぶどう棚です。支柱で区切られた側面は6つあります。それぞれ形や条件が違うため、すべてを同じ方法で処理せず、通常面、バラの枝が通る面、出入口に分けて施工しました。

この記事では、使用したネットと費用、通常面への張り方、バラの枝が通る部分の隙間対策、簡易ドアの作り方まで、実際の施工写真とともに紹介します。

カラス被害前に実った収穫直前のぶどう房
収穫直前まで育っていた2025年のぶどう

ぶどうのカラス対策は、棚の形に合わせて方法を変えた

今回の方針は、既存の波板屋根はそのまま利用し、屋根の下にある側面の開いた部分へ対策をすることです。通常の面にはネットを張り、バラの枝が通る上部は胴縁を追加して開口を小さくしました。出入口には開閉できるドアを設け、ネットの下端はU字ペグで地面へ寄せて固定しています。

6つの面は、次の3種類に分けました。

  • 通常の開口部4か所:ネットを外側から張る
  • バラ誘引部分1か所:枝が通る上部は胴縁を追加し、胴縁のない下部は内側からネットを張る
  • 出入口1か所:ドア以外の部分は外側からネットを張り、開口部にはネット付きの簡易ドアを付ける
防鳥ネットと簡易ドアを設置した家庭用ぶどう棚の全景
通常面はネット、バラの枝が通る部分は胴縁で隙間を処理し、出入口に簡易ドアを設置

今回ネットを張ったぶどう棚は、先に2×4材で補強し、バラの誘引場所も追加しています。補強の経緯と施工内容はこちらの記事で紹介しています。

【実例】ぶどう棚をDIYで補強|揺れを減らし、バラの誘引場所も追加
ぶどう棚をDIYで補強した実例です。6つの開口部のうち4か所へ2×4材の補強枠を追加し、手で押したときの揺れを軽減。寸法、12,939円の木材費、約12時間の作業、バラの誘引場所を作った工夫を紹介します。

使用した材料と費用

今回、新たに購入したのは防獣アニマルネット1巻だけです。ドア用の胴縁、蝶番、U字ペグ、麻ひも、ビス、塗料、ドアストッパー用の木片は、余り材や手持ち品を使いました。

材料規格・サイズ数量単価小計用途・備考
防獣ネット網目2cm、幅2m×長さ50m1巻4,675円4,675円鳥よけとして12m使用
胴縁18×45×1,830mm4本在庫追加購入なしぶどう棚補強時の余り材を使用。完成したドアの外寸は縦1,420×横710mm
蝶番大きめ・規格不明2個在庫追加購入なし過去に使用したものを再利用
U字ペグ規格不明40本在庫追加購入なし防草シート施工時のものを再利用
麻ひも・ビス・塗料・木片規格不明必要量在庫追加購入なしネット固定、ドア製作、ストッパーに使用、塗料はキシラデコール
合計4,675円今回の追加支出

価格は2026年7月に北海道内の店舗で購入した時点のものです。店舗や時期によって変わります。在庫品は無料で手に入れたものではなく、今回は新たに購入していないという意味です。

切り売り12mより、50m巻のほうが割安だった

当初は、必要な12mだけを切り売りで購入するつもりでした。切り売りは1mあたり330円なので、12mでは3,960円です。

ところが、店員さんに同じネットの2m×50m巻が4,675円で販売されていると教えてもらいました。支払額の差は715円ですが、1mあたりでは切り売りが330円、50m巻が93.5円です。余ったネットにも使い道があると考え、50m巻を選びました。

実際に使った12m分を購入単価で按分すると、約1,122円相当です。ただし、今回レジで支払った金額は4,675円で、ネットは約38m残っています。

幅2mの切り売り防獣アニマルネットの店頭価格
当初購入予定だった幅2m、1m税込330円の切り売り
幅2m長さ50mの防獣アニマルネットと価格表示
購入した幅2m×長さ50m、税込4,675円の防獣ネット

使用した工具

  • メジャー
  • 丸ノコ
  • インパクトドライバー
  • 脚立
  • 金槌
  • サンダー
  • 塗装用ハケ

ここから紹介するのは、わが家で実際に行った施工です。丸ノコやサンダーを使う場合は、材料を安定させ、保護メガネなどを着用して作業してください。脚立では無理に体を伸ばさず、足元と周囲を確認することも大切です。

防鳥ネットと簡易ドアの施工手順

1.通常の開口部4か所はネットを外側から張る

まず、2m幅のネットをぶどう棚の外側へ広げ、通常の開口部4か所に沿って順番に張りました。長いネットを扱うため、この工程は妻にも手伝ってもらい、約1時間30分かかりました。

ぶどう棚の外側へ防鳥ネットを広げ始めた様子
2m幅のネットをぶどう棚の外側へ広げて施工開始

ネットを棚の側面に沿って張り進め、出入口はドアを付けられるように残しました。

防鳥ネットを側面へ張り簡易ドア部分を残したぶどう棚
側面へネットを張り終え、簡易ドアの設置部分を残した状態

ネット上端は、既存の波板屋根を固定している傘釘へ引っ掛けました。傘釘の間隔は約15cmです。側面は、固定が必要だと判断した箇所にビスを打ち、そこへネットを引っ掛けています。

波板屋根の傘釘へ引っ掛けて固定した防鳥ネット上端
既存の波板屋根の傘釘を利用してネット上端を固定

ネット同士が重なる継ぎ目は、麻ひもで結んで固定しました。専用の固定具を新たに買わず、手元にあるものを使っています。

防鳥ネットの継ぎ目を麻ひもで複数か所結んだ状態
ネットの重なり部分は麻ひもで固定

2.バラの枝が通る上部は、胴縁を追加して開口を小さくする

バラを誘引している面は、通常面と同じようには施工できませんでした。上部にはバラやぶどうの枝が通っており、枝を残したまま全面へネットを張るのが難しかったためです。

バラとぶどうの枝が通るぶどう棚の開口部
バラやぶどうの枝が通る上部は、全面へのネット張りを断念

そこで、上部へのネット張りは断念し、枝の周囲に残る開口を小さくするため、短く加工した胴縁を追加しました。枝の通り道があるため、隙間がまったくない状態になったわけではありません。

ぶどう棚の枝周辺へ短い胴縁を追加した状態
枝の通り道を残しながら、短い胴縁を追加して開口を小さくした状態

胴縁のない下部だけは内側からネットを張り、ビスへ引っ掛けて固定しました。胴縁による隙間処理の作業時間は約30分です。

バラ誘引面の下部へ内側から張った防鳥ネット
胴縁のない下部は、ぶどう棚の内側からネットを設置

3.余った胴縁で簡易ドアを作る

人が出入りする部分には、縦1420mm×横710mmの簡易ドアを作りました。材料は、これまでのDIYで余っていた胴縁です。必要な長さにカットし、サンダーで研磨してから、手持ちの塗料で塗装しました。

簡易ドア用に準備した胴縁と再利用する蝶番
カット・研磨・塗装を終えたドア用の胴縁と、再利用する蝶番

長方形の外枠に横桟を2本入れ、ドア枠を組み立てました。

胴縁で組み立てたぶどう棚用の簡易ドア枠
胴縁で組み立てたぶどう棚用の簡易ドア枠

蝶番は、過去に使った大きめのものを2個再利用しました。今回のドアには少し大きめでしたが、サイズは気にせず、そのまま取り付けています。ドアの製作と設置には約3時間かかりました。

ぶどう棚の簡易ドアに再利用した大きめの蝶番
今回のドアには大きめでも気にせず、手持ちの蝶番2個を再利用

4.ドアのネットは、ビスと麻ひもを併用して固定する

今回の作業で一番大変だったのが、ドア部分へのネットの固定です。

当初はビスだけで留める予定でした。しかし、ネットをある程度張った状態に保ちながら固定するのが難しかったため、麻ひもで縛る方法も併用しました。

防鳥ネットを取り付けてぶどう棚へ設置した簡易ドア
ビスと麻ひもを併用してネットを固定した簡易ドア

ドアを開ければ、ぶどう棚の中へ出入りできます。

防鳥ネット付きの簡易ドアを開けたぶどう棚
ネットを張ったあとも、簡易ドアからぶどう棚の中へ出入りできる

5.ドアを開けられにくくするため、回転式ストッパーを付ける

ドアが簡単に開く状態では、カラスに引っ張られる可能性があります。そこで、木片をビス1本で留め、回転させてドアを押さえる簡易ストッパーを追加しました。

凝った金具ではありませんが、手で回すだけで開閉でき、ドアを閉じた状態に保てます。ただし、実際にカラスが開けられないかどうかは、これから確認していきます。

カラス対策として簡易ドアに設置した木製ストッパー
木片を回転させてドアを押さえる簡易ストッパー

6.ネット下端をU字ペグで固定する

最後に、ネットと地面の間の隙間をできるだけ抑えるため、下端をU字ペグで固定しました。使ったのは、以前に防草シートを施工したときの手持ち品です。

防鳥ネット下端と打ち込む前のU字ペグ
ネット下端を地面へ寄せ、U字ペグを打つ位置を決める

ネットを地面へ寄せながら、約20cm間隔で金槌を使って打ち込みました。U字ペグなどの仕上げには約1時間かかっています。地面には凹凸があるため、小さな隙間が残っていないかは今後も確認します。

防鳥ネットの下端へU字ペグを金槌で打つ様子
ネット下端を約20cm間隔でU字ペグ固定

作業時間は休憩を含めて約7時間

工程作業時間備考
ネット張り約1時間30分妻の手伝いあり
簡易ドアの製作・設置約3時間ネット固定を含む
胴縁による隙間処理約30分バラ誘引面の上部
U字ペグなどの仕上げ約1時間ネット下端の固定など
合計休憩込み約7時間準備や工程間の移動を含む

2m幅の長いネットは、ひとりで張りながら固定しようとすると扱いにくい場面があります。今回は妻にネットを持ってもらえたため、通常面の作業を進めやすくなりました。

完成したが、カラスに突破されないか不安は残る

通常の面にはネットを張り、バラの枝が通る上部には胴縁を追加し、出入口には簡易ドアを設けました。地面際もU字ペグで固定しています。ただし、これでカラス対策が十分だとは、まだ言い切れません。

ネットの固定方法がこのままで持つのか。こちらの対策よりカラスの知能のほうが上で、思わぬ場所から突破されないか。完成後も、一抹の不安があります。

今後は、ネットのたるみや外れ、ドア周辺、バラの枝が通る部分、地面際の隙間を日々確認します。実際に収穫まで守れるかどうかも、しばらく様子を見ていきます。

防鳥ネットを張ったぶどう棚の簡易ドアを閉めた状態
ドアを閉めた状態。ネットの張りや周囲の隙間は今後も確認する

まとめ|ぶどう棚の形に合わせて張り方を変える

今回は、昨年カラスに食べられたぶどうを守るため、既存のぶどう棚へ防獣ネットを張り、簡易ドアを設置しました。

  • 通常の開口部4か所は、外側からネットを張った
  • 枝が通る面は、上部に胴縁を追加し、下部には内側からネットを張った
  • 余った胴縁と再利用した蝶番で、簡易ドアを作った
  • ドアのネットは、ビスと麻ひもを併用して固定した
  • ネット下端は、約20cm間隔のU字ペグで地面へ固定した
  • 追加支出はネット代の4,675円、作業時間は休憩込みで約7時間だった

これから施工するなら、まず自宅のぶどう棚を確認し、通常面、植物の枝が通る面、出入口に分けて考えると、必要な材料と固定方法を整理しやすくなります。わが家でも、まずは無事に収穫を迎えられるか、毎日様子を見ていきます。

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