築16年の屋外木部をDIYで再塗装|剥がれた白い塗膜を2回塗りで補修

庭づくり・外構DIY

家の外にある木部の塗装が剥がれていても、すぐに困るわけではないため、つい後回しにしてしまいます。

わが家にも、そんな場所がありました。ウッドデッキに出るドア周囲の化粧材と、家の1階と2階の間にある木製の帯です。

家を建ててから16年間、一度も塗り直していなかったため、白い塗膜は広い範囲で剥がれ、見過ごせる状態ではなくなっていました。ほかの場所にある木材の一部で腐食も見つかり、「ここも同じ状態になる前に手入れしよう」と、ようやく重い腰を上げました。

実際に始めてみると、研磨から塗装までの実作業は約3時間。塗装前後で見た目にも大きな違いがあり、やってよかったと思える仕上がりになりました。

この記事では、築16年の屋外木部をDIYで再塗装した手順を、使った道具や作業時間、養生の工夫、ちょっとした失敗も含めて紹介します。

塗膜が剥がれたウッドデッキ側ドア周囲と外壁の木製帯
築16年、一度も再塗装していなかったドア周囲と木製の帯

先に結論|屋外木部の再塗装は始めてしまえば案外進めやすい

今回やってみて感じたのは、屋外木部の再塗装は、始めてしまえば思っていたほど難しい作業ではないということです。

  • 古い塗膜をできるだけ落とす
  • 塗料を付けたくない場所を丁寧に養生する
  • 天気を確認し、安全に届く範囲だけ作業する

少なくとも今回の私の作業では、この3点を意識することで、満足できる仕上がりになりました。

反対に、木材が腐食して自分では手に負えなくなってからでは、部材の交換や業者への依頼が必要になるかもしれません。具体的な金額を比較したわけではありませんが、傷みが深くなる前に自分で手入れしておくことは、将来の大がかりな補修や出費を避けることにつながるのではないかと感じました。

今回塗装した屋外木部と、16年後の傷み

ドア周囲の木製化粧材

塗装したのは、ウッドデッキに出るドア全体ではなく、その周囲に取り付けられている白い木製化粧材とドアの一部の木製部分です。

項目寸法
化粧材全体高さ約2,300mm×幅約1,230mm
板の幅約120mm

木材に腐食や大きなひび割れはありませんでしたが、古い白い塗膜は広い範囲で剥がれていました。

白い塗膜が剥がれたウッドデッキ側ドア周囲の木製化粧材
ドア周囲では白い塗膜が広い範囲で剥がれていた
ドア脇も塗膜が浮き、木部の傷みが目立っていた

1階と2階の間にある木製の帯

もう1か所は、家の1階と2階の間を一周する木製の帯です。板の幅は約170mmあります。

ウッドデッキがある面の長さは約7,000mmですが、今回塗ったのはデッキと同じ幅の約3,300mmです。今回の作業場所では、デッキ上で脚立の四脚が安定することを確認できたため、安全に作業できる範囲だけにしました。

こちらも塗膜がかなり剥がれており、一部には小さなひび割れもありました。大きな割れではなかったため、今回はパテやコーキング材などでの補修はしていません。ひび割れ部分にも塗料が入るよう意識して塗りました。

木製の帯も塗膜が剥がれ、一部に小さなひび割れがあった

使った塗料・道具と今回の費用

今回は塗料を含め、すべて以前から家にあったものを使いました。そのため新たな購入はしていませんが、材料が無料だったという意味ではないため、表では「在庫」としています。

屋外木部の再塗装に使用した白色のランバージュアクア アウトコート
以前の玄関ポーチ塗装で残っていたランバージュアクア アウトコート
ランバージュアクアの塗装に使用した刷毛と目盛り付き塗料カップ
塗装に使った刷毛と目盛り付きカップ
材料・道具規格使用量・数量費用用途・備考
ランバージュアクア アウトコートホワイト・3.5kg缶約600ml使用在庫目盛り付きカップに約300mlずつ2回入れた概算
サンドペーパー120番必要量在庫ランダムサンダーと手作業の研磨
サンドペーパー80番少量在庫外壁にはみ出した塗料の修正
マスキングテープ必要量在庫塗装境界の養生
養生テープ・養生用ビニール必要量在庫外壁、ドア、照明周囲の養生
ブルーシート必要量在庫デッキと周辺の塗料・研磨くず対策
刷毛・塗料カップ各1式在庫塗装
今回の新規購入額0円すべて手持ち品を使用

使用した缶の規格は、重量表記で「3.5kg」です。一方、今回の使用量「約600ml」は、目盛り付きカップに約300mlずつ2回入れた体積から見積もった概算です。単位が異なるため、使用量はあくまで作業時の目安として記載しています。

このほか、ランダムサンダー、ほうき、ちりとり、乾いた布、はしご兼用脚立を使いました。

今回使ったランダムサンダーを含め、DIYやガーデニングで実際によく使っている道具は、こちらの記事でまとめています。

屋外木部をDIYで再塗装した手順

1.古い塗膜をサンダーと手作業で落とす【約1時間】

最初に、剥がれかけた古い塗膜を落としました。広い面はランダムサンダー、機械が入りにくい角や細かな部分は手作業で研磨しています。

今回使ったサンドペーパーは、機械・手作業ともに120番です。全面の旧塗膜を完全に除去したわけではなく、浮いて剥がれかけていた塗膜を中心に落とし、塗装面を整えることを意識して進めました。

ランダムサンダーで屋外木部の古い塗膜を研磨する様子
広い面はランダムサンダーで浮いた古い塗膜を研磨
ドア周囲の細部を120番の紙やすりで手作業研磨する様子
サンダーが入りにくい角や細部は120番の紙やすりで手作業
古い塗膜を研磨して表面を整えたドア周囲の木部
浮いた塗膜を落とし、表面を整えた研磨後の木部

ただし、ランバージュアクア アウトコートの現在のメーカー施工例では、再塗装時は旧塗膜を完全に除去し、180〜220番のサンドペーパーで研磨する手順が案内されています。今回の「120番で浮いた塗膜を中心に落とした方法」とは異なります。この記事では実際に行った作業をそのまま紹介していますが、同じ塗料を使う場合は、施工時点のメーカー説明を確認してください。

2.研磨くずを清掃する【約10分】

サンダーで落ちた古い塗膜や木粉は、ほうきとちりとりで回収しました。塗装面は乾いた布で拭き、表面に残った粉を落としました。

今回は水拭きをしていないため、清掃後は乾燥時間を置かず、そのまま養生へ進みました。

3.外壁やドア周囲を養生する【約40分】

塗料を付けたくない境目にはマスキングテープを貼り、広い範囲は養生テープとビニールで覆いました。足元のウッドデッキにもブルーシートを敷いています。

養生には約40分かかり、1回分の塗装時間(約30分)よりも長くなりました。それでも、外壁やドアへ塗料を付けないためには省けない工程です。

塗装前にマスキングテープで細かく養生したドア周囲
ドア周囲の細かな境目をマスキングテープで養生
外壁と照明周囲をビニールとテープで養生した木製の帯
外壁や照明へ塗料が付かないよう木製の帯周辺を養生

マスキングテープの端を折ると剥がしやすい

マスキングテープの端は、少し折り返してつまめるようにしました。

以前の塗装で、作業後にテープの端が見つからず剥がしにくかった経験から始めた工夫です。ほんのひと手間ですが、今回は迷わずつまめて、養生を楽に剥がせました。

剥がしやすいよう端を折り返したマスキングテープ
端を折り返して、塗装後につまみやすくしたマスキングテープ

4.水性塗料を1回塗る【約30分】

塗料は、以前の塗装で余っていたランバージュアクア アウトコートのホワイトを使いました。

目盛り付きの塗料カップへ約300ml入れ、刷毛で塗り進めます。帯にあった小さなひび割れは補修材で埋めず、ひびの中にも塗料が入るよう意識して塗りました。

塗料が垂れないよう、ハケに塗料をつけすぎずに塗り進めるのが、周りを汚さず綺麗に仕上げるポイントの一つです。

5.約3時間空けて2回目を塗る【約30分】

1回目だけでも白くなりましたが、一部に木目がうっすら見えていました。白をしっかり出したかったため、今回は2回塗りにしています。

作業日は天気がよく乾燥しており、天気予報でも雨の可能性が極めて低かったため、約3時間空けて当日中に2回目を塗りました。

なお、メーカーの現在の施工例には、上塗り後の乾燥時間として20℃で24時間以上と記載されています。これは1回目から2回目までの塗り重ね間隔として示された時間ではないため、今回の約3時間とは直接比較できません。塗り重ねや乾燥の判断は、施工時点の製品説明を確認したうえで、気温や湿度、塗膜の状態も考慮してください。

ランバージュアクアを2回塗りした外壁上部の木製帯
2回塗りを終え、白がきれいに出た外壁上部の木製帯
ランバージュアクアを1回塗ったドア周囲の木製化粧材
1回塗り後。白くなったものの、一部に木目が透けている状態
ランバージュアクアを2回塗ったドア周囲の木製化粧材
2回塗り後。木目の透けが目立たなくなり、白が均一になったドア周囲

6.養生を剥がす【約10分】

2回目を塗り終えたら養生を剥がしました。端を折っておいたマスキングテープはつまみやすく、約10分で撤去できました。

実作業は約3時間|工程別の作業時間

工程作業時間
サンダーと手作業による研磨約1時間
研磨後の清掃約10分
養生約40分
1回目の塗装約30分
2回目の塗装約30分
養生を剥がす作業約10分
合計約3時間

合計時間には、1回目と2回目の間に置いた約3時間の乾燥時間と、休憩時間は含めていません。

養生が甘く、1か所だけ外壁に塗料が付いた

今回は大きな失敗はありませんでしたが、1か所だけマスキングテープの密着が甘く、白い塗料が赤い外壁にはみ出しました。

乾燥後、80番のサンドペーパーで軽く削りました。ただし、やりすぎると外壁自体の塗装まで剥がしてしまいそうだったため、白があまり目立たなくなったところで止めています。

養生の隙間から赤い外壁にはみ出した白い塗料
マスキングの隙間から赤い外壁へはみ出した白い塗料
外壁にはみ出した白い塗料を紙やすりで修正した後
80番の紙やすりで軽く削り、白いはみ出しを目立ちにくくした

以前の私なら、完全に元へ戻せないことに苛立っていたと思います。最近は「これもDIY感があっていいか」と思えるようになりました(笑)。

とはいえ、最初からはみ出さないのが一番です。テープは貼っただけで安心せず、塗装前に端まで密着しているか指で確認した方がよいと感じました。

脚立で安全に届く範囲だけを塗装した

帯は家を一周していますが、今回はウッドデッキ上から脚立で安全に届く約3,300mmだけを塗りました。

使用したのは、アルインコのはしご兼用脚立「GKN-120F」です。脚立時の使用最大高さは81cmです。今回の作業場所では四脚が安定していることを確認できたため、無理な姿勢を取らずに作業できました。

デッキがない場所では高さが足りません。適切な機材や作業方法で安全を確保できるか確認したうえで、残りを塗装するか考えることにしています。届かない場所まで無理に一度で終わらせるより、安全にできる範囲を少しずつ進める方がよいと判断しました。

なお、実際の作業ではマスク、保護メガネ、手袋を使用しませんでした。ただ、研磨では古い塗膜や木粉が出ます。これから同じ作業をする場合は、粉じん対策としてマスクや保護メガネを用意し、サンダーの取扱説明書に従って作業してください。塗装時の保護具についても、塗料の注意表示を確認してください。

塗装作業に使用したアルインコ製はしご兼用脚立GKN-120Fの規格
今回使用したアルインコ GKN-120Fの規格表示
ウッドデッキ上に脚立を安定して設置し外壁の木製帯を養生した状態
デッキ上の安定した場所に脚立を置き、安全に届く範囲だけを作業

2回塗りで白がきれいに出て、見た目が大きく変わった

塗装前と塗装後を比べると、見た目には大きな違いがありました。2回塗りしたことで木目の透けも目立たなくなり、白がきれいに出ています。

再塗装を終えた白いドア周囲の木製化粧材と外壁の木製帯
2回塗りで白がきれいに出た、ドア周囲と木製の帯の完成全景

このまま放置すれば、さらに傷みが進むのではないかと心配になるほど、塗膜が剥がれていました。今回しっかり塗装できたので、ひとまず安心しています。

少しずつではありますが、わが家がきれいに補修されていくのを見るのは嬉しく、今回も大きな満足感がありました。

同じランバージュアクアを使って玄関ポーチを塗装したときの様子は、こちらの記事で紹介しています。

まとめ|腐食する前に、まず安全に届く範囲から始める

屋外木部の再塗装は、気になっていても後回しにしやすい作業です。私も、塗膜の剥がれを何年も見ながら、なかなか始められませんでした。

それでも重い腰を上げてみると、今回は必要なものが手持ちの道具でそろい、実作業は約3時間。16年間塗り直していなかった木部も、研磨、養生、塗装の順に進めることで、満足できる見た目まで手入れできました。

  • 浮いた古い塗膜を丁寧に落とす
  • 養生テープの密着を塗装前に確認する
  • 天気と製品の乾燥時間を確認する
  • 脚立で安全に届く範囲だけ作業する

木材が腐食してから大がかりな補修をするより、塗装の剥がれに気づいた段階で手を入れる方が、将来の作業や費用を抑えることにつながるのではないかと思います。

全部を一度に終わらせる必要はありません。まずは無理なく手を付けられる一部分から。スタートさえしてしまえば、仕上がりの満足感と「やってよかった」という気持ちを得られるDIYだと思います。

ランバージュアクア アウトコートの製品情報・施工例(ABC商会公式)

屋外木部の手入れを含め、庭DIYでお金をかける場所と節約する場所については、こちらの記事でまとめています。

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