杉荒材でレイズドベッドをDIY|隙間スペースに安く作った実例

庭づくり・外構DIY

庭に、うまく使えていない隙間はありませんか。

わが家にも、家の壁とレンガの小道の間に、鉢や石が置かれたままの場所がありました。すぐ横には、つるバラの誘引スペースを作ったパーゴラがあります。

妻から「ここにも、つるバラを植えられるレイズドベッドがほしい」とリクエストがあり、杉荒材で木製レイズドベッドをDIYしました。

四隅の支柱へ板を留めるシンプルな構造ですが、板の反りには苦労しました。この記事では、隙間に合わせたサイズや材料費、作り方に加え、組み立て中の失敗と、その後の植え付けまで紹介します。

木製レイズドベッドをDIYする前の家の壁際の空きスペース

施工前は、鉢や石が置かれたままになっていた家の壁際の隙間スペースです。

今回作ったレイズドベッドのサイズと構造

完成寸法は、幅924mm×奥行800mm×高さ420mmです。底板は付けず、防草シートを直して砕石で整地した場所へ置き、内側に土を入れる形にしました。

家の壁とレンガの小道の間に設置した杉荒材のレイズドベッド

使えていなかった隙間に、妻の希望に合わせたレイズドベッドを設置できました。

項目寸法・仕様
完成サイズ幅924mm×奥行800mm×高さ420mm
長辺の杉板900mm×4枚
短辺の杉板800mm×4枚
四隅の支柱30mm×45mm×420mmの小タルキ4本
側面の高さ幅210mmの杉荒材を上下2段にして420mm
固定38mmのコースレッド
底板なし

狭い場所へ収めるときは、板を切る長さだけでなく、板の厚さと四隅での重ね方を含めて、組み立て後の外寸を確認することが大切です。

以前作った、幅1,800mmの細長いレイズドベッドはこちらです。置き場所に合う形やサイズを考えるときの比較例として、材料や土入れの様子も紹介しています。

材料と費用|本体・整地用の追加購入は4,077円

レイズドベッドの側面に使った杉荒材4枚と四隅の支柱用小タルキ

側面用の杉荒材4枚と、四隅の支柱に使った小タルキ。杉荒材のうち1枚は在庫品です。

材料規格・サイズ数量単価小計用途・備考
杉荒材12×210×1820mm3枚943円2,829円側面用に購入
杉荒材12×210mm、残り約1650mm1枚在庫側面用
小タルキ30×45×420mm4本在庫四隅の支柱
コースレッド38mm必要数在庫杉板の固定
キシラデコールウォルナット使用分在庫全面を2回塗り
木工ボンド使用分在庫板の接合と割れの補修
6号砕石20kg2袋624円1,248円設置場所の整地
U字杭使用分在庫剥がれた防草シートの固定
本体・整地用の追加購入費4,077円土・在庫品の費用を除く

本体と整地用に新たに購入したのは、杉荒材3枚と砕石2袋で、合計4,077円でした。杉荒材1枚や支柱、ビス、塗料などは家にあった物を使っています。

この金額には、最初に入れた土、後日追加購入した土、在庫資材の費用を含めていません。植え付けまでの総費用ではなく、今回の本体製作と整地に必要だった追加購入額です。

価格は2026年9月に北海道のホームセンターで購入したときのものです。地域や店舗、時期によって変わります。

今回の節約ポイント

一番の節約ポイントは、側面に杉荒材を使ったことです。今回購入した店と今回の寸法では、1×4材や1×6材を必要な高さまで積み重ねるより、幅210mmの杉荒材を2段にしたほうが安く作れると判断しました。

残っていた杉荒材や小タルキ、塗料も活用できました。在庫品は無料だったわけではありませんが、新たに買う物を減らせたのは助かりました。

既製品ではなくDIYした理由

この場所は、家の壁、レンガの小道、パーゴラの柱に囲まれた隙間です。既製品や業者施工との金額比較はしていませんが、周囲をふさがない大きさに調整し、妻の希望に合わせて作れることがDIYの良さでした。

使用した工具

  • 丸ノコ
  • サンダー
  • 120番のサンドペーパー
  • インパクトドライバー
  • クランプ
  • ハケ
  • 差し金
  • 鉛筆

丸ノコを使うときは、木材を安定した状態で支え、刃の進行方向と手の位置を確認してください。切断・研磨では保護眼鏡を着用し、研磨時は粉じんに適したマスクで吸い込みを防ぐことも大切です。

杉荒材でレイズドベッドをDIYした手順

1.設置場所を測って杉荒材をカットする

発泡スチロールを土台にして杉荒材を丸ノコで切る様子

発泡スチロールを土台にして杉荒材を丸ノコでカットしました。

設置場所を測り、杉荒材を900mm×4枚、800mm×4枚に切りました。四隅の支柱にする小タルキは、完成高さと同じ420mmを4本用意しました。

採寸、カット、次の研磨までを合わせた作業時間は約60分です。

2.120番で表面を研磨する

サンダーで研磨する前の杉荒材の粗い表面

研磨前の杉荒材。表面には製材時の跡や粗さが残っています。

杉荒材の表面には製材時の跡や粗さが残っていたため、120番のサンドペーパーを付けたサンダーで研磨しました。完璧に平らにするのではなく、気になるささくれや粗さを減らすことを目安にしています。

120番のサンドペーパーで研磨した杉荒材の表面

120番で研磨したあとの表面。塗装前に木くずや粉を落としました。

3.組み立て前にキシラデコールを2回塗る

杉荒材へキシラデコールのウォルナットを1回塗りと2回塗りした比較

右が1回塗り、左が2回塗り。ウォルナットは2回目で色が濃くなりました。

研磨を終えた杉板と小タルキへ、在庫のキシラデコール・ウォルナットをハケで2回塗りました。完成後に土で隠れる内側や木口も含め、組み立て前に全面を塗っています。塗装時間は1回につき約40分でした。

私は約2時間置いて2回目を塗りましたが、家庭用キシラデコールのメーカー標準では、塗り重ね乾燥時間は6時間以上です。これは気温20℃・湿度65%・木材含水率18%での目安で、条件によって変わります。

今回の間隔は標準より短く、保護性能まで問題がないとは判断できません。これから塗る場合は、天候に余裕を持たせ、製品ラベルとメーカーの標準時間を優先してください。

油性塗料は十分に換気できる場所で使い、火気を近づけず、手袋や保護眼鏡を着用してください。また、塗料を拭き取った布は自然発火のおそれがあるため、十分に水に浸し、製品表示と自治体の案内に従って処分します。

塗り重ね時間や取り扱い上の注意は、キシラデコールのメーカー公式ページで確認できます。

4.反った板をクランプで押さえながらビス留めする

上下2段の杉板を四隅の小タルキへビス留めする様子

四隅の小タルキへ、上下2枚の杉板を38mmのコースレッドで固定しました。

四隅に小タルキを置き、幅210mmの杉板を上下2枚ずつ、38mmのコースレッドで固定しました。組み立て時間は約60分です。

上下の杉板が接する部分には、手持ちの木工ボンドも塗りました。ただし、屋外で土に接する場所なので、ボンドだけに頼らず、小タルキへのビス留めで固定しています。

上下の端がそろわず反っているレイズドベッド側面の杉板

杉荒材に大きな反りがあり、そのままでは上下の板がそろいませんでした。

今回一番大変だったのが、板の反りです。そのままでは上下の板がそろわず、クランプで押さえて位置を合わせながら固定しました。

反った杉板をクランプで押さえながら小タルキへ固定する様子

反った板をクランプで押さえ、位置を合わせながらビスで固定しました。

ところが、押さえた板をビス留めした際に、力がかかった杉板の一部が割れてしまいました。割れた部分へ木工ボンドを入れ、再びクランプで押さえて補修しています。多少の割れは残りましたが、反りはほぼ収まりました。

反りの矯正中に割れた杉板を木工ボンドで補修した部分

矯正中に割れた部分へ木工ボンドを入れ、クランプで押さえて補修しました。

クランプは役立ちましたが、無理に反りを戻そうとすると割れることもあります。材料費だけで選ばず、購入時に1枚ずつ反りや割れを見て、状態のよい板を選んだほうが作業は楽だと感じました。

5.設置場所の防草シートを直して砕石で整地する

レイズドベッド設置場所へ6号砕石を入れて整地する工程

雑草を抜き、防草シートの剥がれをU字杭で固定してから6号砕石を入れました。

設置場所には以前から防草シートが敷かれていました。まず雑草を抜き、もともとあった石は残したまま、めくれていたシートを在庫のU字杭で固定しました。

その上へ6号砕石20kgを2袋入れ、足で踏み固めました。整地にかかった時間は約30分です。

防草シートを敷くところから整えたい場合は、こちらの記事も参考にしてください。わが家で行ったシートの施工から砕石を敷くまでの流れを紹介しています。

6.本体を設置して土を入れる

家の壁際の隙間スペースへ設置した木製レイズドベッド

整地した隙間へ設置。家の壁、レンガの小道、パーゴラの柱の間に収まりました。

完成した本体を整地した場所へ運び、位置を調整しました。設置作業は約10分です。

土は、以前のレイズドベッドにも使った、行きつけの花園で購入した物を入れました。1袋約20kgの土のう袋を6袋、合計約120kgです。いずれも重さは概算です。

土を6袋入れても深さの半分ほどまでの木製レイズドベッド

1袋約20kgの土を6袋入れましたが、深さのほぼ半分までしか入りませんでした。

ところが、これだけ入れても深さのほぼ半分まででした。土入れには約20分かかり、この日の作業はここまで。想像以上に土が必要だったのは、今回の想定外です。

高さのあるレイズドベッドを作る場合は、本体の材料費だけでなく、内寸と土を入れる深さから必要量を見積もり、土の費用も考えておいたほうがよさそうです。不足分の追加と植え付けの様子は、記事末で紹介します。

初回の土入れまでの実作業は約4時間20分

工程作業時間
採寸・カット・研磨約60分
1回目の塗装約40分
2回目の塗装約40分
組み立て約60分
整地約30分
設置約10分
初回の土入れ約20分
合計約4時間20分

合計は本体製作から初回の土入れまでの実作業時間です。塗装の乾燥待ちと、後日行った土の追加・植え付けは含めていません。塗り重ねの間隔については、塗装工程の注意点も確認してください。

その後|土を追加してつるバラを植え付けました

不足していた土を追加し、つるバラを植え付けた後のレイズドベッド全景

不足していた土を追加し、つるバラを植え付けた後のレイズドベッド全景

その後、妻が不足分の土を購入して追加し、予定していたつるバラを植え付けました。これで、使えていなかった隙間を花壇として使うところまで完成です。

植え付けたばかりなので、生育や誘引のしやすさはまだ分かりません。パーゴラへ枝が伸びていく様子や、北海道の冬を越したあとの木材の状態も、これから確認していきます。

まとめ|庭の隙間をつるバラの花壇にできた

家の壁際に残っていた隙間へ、妻の希望に合わせたレイズドベッドを作り、つるバラを植え付けるところまで完成しました。杉荒材と手持ちの資材を使って追加購入を抑えられましたが、反った板の固定と、想像以上に必要だった土の量には苦労しました。

同じような隙間を花壇にしたい方は、まず置き場所の幅と奥行を測ってみてください。通路をふさがない外寸と必要な土の量を考えてから材料を選ぶと、完成までの見通しを立てやすくなります。

今回植えたつるバラの枝を受ける、パーゴラの誘引スペースを胴縁で増設したときの様子はこちらです。

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