春の花苗を守るために簡易温室棚をDIYしました

庭づくり・外構DIY

春先、「まだ外に出すには寒いけど、そろそろ花苗を育てたい…」そんな時期ってありますよね。

私も毎年、温度・風・霜に悩まされていました。

そこで今回は、カーポート下に設置する簡易温室棚をDIYしました。

使ってみると、春先には棚の中の暖かさを感じました。

実際に春から初夏にかけて、日差しが弱いときに複数回温度を測ったところ、測ったときは毎回、棚の内部が外気より3℃高くなっていました。

ただし、夏には日差しを受けて温度が大きく上がり、真夏には内部が50℃になったこともあります。暖かさだけでなく、暑くなりすぎる点にも気をつけたい棚でした。

この記事では、実際に作って分かったポイントや失敗も含めて、初心者でも再現できる形でまとめています。

👉 春の花苗の選び方と配置の実例はこちら

この棚で工夫したことと、測って分かったこと

  • 背面・側面の波板と前面扉で、苗への風の当たり方を調整する
  • 春から初夏の日差しが弱いときは、測定した範囲で内部が外気より3℃高かった
  • 棚を使って、苗やトレーをまとめて置ける
  • 日差しが当たる夏は、内部の温度上昇に注意が必要

中に手を入れたときの暖かさだけでなく、温度計でも外気との差を確認できました。

ただし、この測定結果だけで、夜間も同じ温度差が保たれることや、霜を防げることまで確認できたわけではありません。ここでは、わが家で測った条件での結果として紹介しています。

簡易温室棚の背面と側面に波板を設置した状態
背面側面に波板設置

サイズと設計

  • 高さ:2400mm
  • 幅:1600mm
  • 奥行き:430mm
  • 棚:5段(取り外し・高さ調整可能)

この奥行きは、ホームセンターの園芸トレーがピッタリ収まるサイズにしています。

材料一覧

材料サイズ・内容数量単価(目安)金額
2×4材2430mm4本約500円2,000円
胴縁1830mm約20本約120円2,400円
ラワン合板(ノンJAS)1800×90×11mm2枚約1,600円3,200円
波板1800×900mm4枚約1,000円4,000円
プラダン前面扉用1枚約800円800円
傘釘波板固定用適量約400円400円
塗料(キシラデコール)ウォルナット適量—約1,000円(使用分)
蝶番扉固定用8個約250円2,000円
マグネット扉固定用1個約200円200円
取手扉用4個約250円1,000円
合計金額約17,000円前後

※プラダンは前面の扉部分に使用しています。波板に比べて加工しやすく、開閉部分に適しています。

今回の簡易温室棚DIYで実際に使った木材以外の道具や材料は、楽天ROOMにまとめています🌿
「何を揃えればいいかわからない…」という方は参考にしてみてください👇

作り方

① 骨組みを作る

2×4材を使って全体のフレームを組みます。サイズが大きいので、しっかり固定しながら組むのがポイントです。

骨組みを組む前に塗装することで塗り漏れを防止し、防腐効果を高めます。

※一人作業だと固定が難しく、ここが一番苦労しました。

温室棚の棚受け用に柱を欠き取る作業
棚受け用に柱を欠き取る
温室棚の柱と棚受けを接合する作業
柱と棚受けを接合
大型の温室棚の骨組みを組む作業
一番苦労したところです

② 棚構造を作る

棚は固定せず、取り外し可能にしています。これにより高さ調整ができ、ポット・トレー・鉢植えに対応できます。

温室棚の柱と棚受けの接合が完了した状態
柱と棚受けの接合完了!

③ 波板をカットする

波板はクリアタイプを使用。採光を確保しつつ温室効果を狙います。

※ハサミでも切れますが、かなり疲れます。最初からジグソーを使うのがおすすめです。

波板をハサミでカットする作業
ハサミはとても疲れます
ジグソーで波板をカットする作業
ジグソーだととても楽です

④ 波板を固定する

傘くぎを使って屋根・背面・側面を順に固定していきます。

簡易温室棚の屋根を仮置きした状態
屋根仮置き
波板を傘くぎで固定している様子
傘くぎで固定
簡易温室棚に屋根を設置した状態
屋根設置
簡易温室棚の背面に波板を固定した状態
背面に波板固定

⑤ 設置する

今回はカーポートに連結して設置しました。これにより強風でも安定しています。

※単独で設置する場合は、転倒防止のため基礎が必要です。

簡易温室棚をカーポートに連結して設置した状態
カーポートと連結

⑥ 前面扉を作る

前面の扉は、今回の簡易温室棚の使い勝手を大きく左右する重要なパーツです。

「風を防ぐ+光を通す」を両立するために、木枠とプラダンで作りました。

扉があることで、開けて作業したり、閉じて風を遮ったりと、天候や作業に合わせて使い分けられます。

扉枠の材料をカットする

まずは扉の枠になる木材をカットします。角は45度にカットしておくと、組み上げたときに見た目がきれいに仕上がります。

窓枠を45度にカット

プラダンをはめ込む溝を加工する

次に、プラダンをはめ込むための溝を加工します。

今回はトリマーを使って、枠材の内側に溝を掘りました。この溝があることで、プラダンが枠の中にしっかり収まり、扉として扱いやすくなります。

トリマーで溝を加工
溝加工アップ
溝加工完了

溝の深さや幅がバラつくと、プラダンがうまく収まらないことがあります。少し手間はかかりますが、ここを丁寧に作ると仕上がりがきれいになります。

プラダンをカットする

枠の内寸に合わせて、プラダンをカットします。

プラダンは軽くて加工しやすく、光も通すので、開閉する扉にはかなり使いやすい材料です。波板より軽いため、蝶番で開け閉めする前面扉にも向いています。

プラダンカット

枠を組んで仮組みする

加工した木枠にプラダンをはめ込み、扉の形に組んでいきます。

塗装前に一度仮組みして、歪みがないか、プラダンがきちんと収まっているかを確認します。

窓枠仮組み

ここで問題がなければ、塗装してから蝶番で本体に取り付けます。閉めたときにしっかり止まるように、マグネットも取り付けました。

プラダン扉は軽いので開閉がラクです。風よけと採光を両立できるので、簡易温室棚には相性が良い材料だと感じました。

⑦ 扉を取り付けて完成

完成した扉は蝶番で本体に固定し、取手を付けて開閉しやすくしました。

閉じた状態では冷たい風を防ぎ、開けると棚の中に手が入りやすく、苗の出し入れや水やりもしやすくなります。

前面扉を閉じた簡易温室棚の完成形
温室棚 扉完成
前面扉を開けた簡易温室棚
温室棚 扉開放

扉を付けたことで、風よけとしての使い方と、開けて作業する使い方を選べるようになりました。ただし、閉じておけば温度管理が不要になるわけではありませんのでご注意ください。

実際に使ってみて良かった点

  • 春から初夏の日差しが弱いときに、複数回の測定で外気より3℃高い内部温度を確認できた
  • 波板と前面扉を使って、苗への風の当たり方を調整できる
  • クリア波板とプラダン扉でしっかり光が入る
  • 棚のサイズがちょうどよく管理しやすい
  • カーポート連結で安定感がある
  • 扉を開ければ苗の出し入れがしやすい

注意点・デメリット

  • サイズが大きく組み立てが大変
  • 一人作業だと固定に苦労する
  • 単独設置は転倒対策が必要
  • 扉を付けると加工工程が増える
  • 日差しが当たると内部が高温になるため、温度の確認と換気が必要

春先に暖かさを感じたこの棚ですが、夏は逆に温度が上がりすぎることがありました。

夏が本格化し、外気温が20℃を超える頃になると、日差しが当たるときは内部の温度も上昇。真夏には50℃を測ったこともあります。

春から初夏の日差しが弱いときは外気より3℃高かったからといって、いつもその程度の差で収まるわけではありませんでした。

「暖かくなる棚を作れた」と喜んでいましたが、夏の温度を見てびっくり(笑)。季節や日差しによって、使い方を考える必要があると感じました。

作業時間の目安

  • 期間:6日(週末のみ)
  • 1日:約4時間
  • 扉加工:追加で半日〜1日程度

まとめ

春の花苗を置くために作った、わが家の簡易温室棚。苗をまとめて管理でき、扉を開けると出し入れや水やりもしやすくなりました。

温度も複数回測ってみました。春から初夏の日差しが弱いときは、測ったときには毎回、内部が外気より3℃高くなっていました。

一方で、夏に日差しが当たると温度は大きく上がり、真夏には50℃になったこともあります。

作ってみて分かったのは、暖かさを得られることと、苗に合った温度を保つことは、同じではないということです。

これからも内部の温度や苗の様子を見ながら、季節に合わせて使っていこうと思います。

花苗を守る準備ができたら、次はどんな花を育てるかも楽しみのひとつです。

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