「ちょっとちょっと!」
妻に呼ばれた。
何事かと思って庭へ出てみる。
妻が見ていたのは、あの「タラの木らしき木」だった。
この木を見つけて鉢植えにするまでの話は、前回の観察日記に書いている。
庭にいつの間にか生えていたのを見つけ、掘り上げて鉢植えにした木である。
植え替えた後はすっかり元気をなくしてしまい、葉もしおれてしまった。
支柱で固定したり、葉を減らしたりして様子を見ていたものの、正直なところ、もう枯れてしまったのではないかと思っていた。
ところが。
妻が指さした幹の下の方をよく見てみると――
新芽が出ている!
しかも一つではない。
小さな緑色の芽が、幹のあちこちから顔を出していた。
「おお!生きてた!」
もうダメだと思っていただけに、これはうれしい。

でも、まだ「タラの木らしき木」である
ただし、ひとつだけ変わっていないことがある。
これが本当にタラの木なのかは、いまだに分からない(笑)。
見つけた時からずっと「タラの木らしき木」と呼んでいるが、新芽が出たからといって正体が判明したわけではない。
それでも、せっかくここまで頑張ってくれたのだ。
もう少しこのまま育てながら、様子を見てみようと思う。
タラの木なのか。
それとも全然違う木なのか。
その答えが分かるのは、もう少し先になりそうである。
とりあえず今は、
生きていてくれただけで十分である。


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