【妻のポタジェ観察日記⑤】「わかってるじゃん♪」|庭に勝手に生えたタラの木らしき木

植物・ガーデニング

庭に、見覚えのない木が生えていた。

しかも、「芽が出ているな」という程度ではない。

私の背丈に迫りそうなほど、すでに立派に育っている。

塀と花壇の隙間に生えていた見覚えのない木
塀と花壇の隙間に、いつの間にか大きな木が育っていた

これだけ大きくなっているのに、なぜ今まで気づかなかったのだろう。

あらためて見ると、周りの植物にあまりにも自然に馴染んでいる。

昔からそこに植えてあったような顔をして、すっかり庭に溶け込んでいたのである。

前回は、妻が育てたカレンジュラや野菜が、ついに食卓へやってきた。わが家のポタジェは、庭で眺める段階から「食べる庭」へ進み始めている。

見覚えのない木は、妻が植えたものだと思った

最初に頭に浮かんだのは、妻である。

わが家の庭では、私の知らないうちに植物が増えていることが珍しくない。

カレンジュラ、メロン、カボチャ、スイカ、ネギ。

最近では、見覚えのない植物があっても、「妻が植えたのだろう」と思うようになっていた。

今回の木もそうだと思い、妻に聞いてみた。

ところが、妻にも心当たりがないという。

妻も植えていない。

私も植えていない。

では、この木はいつ、どこからやってきたのだろう。

どうやらタラの木らしい。ただし、まだ未確定である

葉の形などから調べてみると、どうやらタラの木ではないかという話になった。

ただし、現時点ではまだ確定していない。

タラの木に似た植物もあるため、この記事では「タラの木らしき木」として話を進めることにする。

正体がはっきりするまでは、もちろん食べるつもりもない。

それでも、「タラの木かもしれない」と分かった時点で、これはもうポタジェ案件だと思った。

「処分じゃなくて植え替えでしょ?」

木が生えていたのは、塀と花壇の隙間である。

大きくなることを考えると、この場所にそのまま残すわけにはいかない。

場所を変える必要があった。

そこで、妻に確認した。

私

これ、処分じゃなくて植え替えでしょ?

すると妻は、少し嬉しそうに答えた。

妻

わかってるじゃん♪

どうやら私も、少しずつ妻のポタジェの考え方が分かってきたらしい。

タラの木かもしれない木を、正体が分からないからといって処分する選択肢は、妻にはなさそうである。

いったん大きな鉢へ植え替えることにした

植え替える場所はまだ決まっていなかったため、いったん大きな鉢へ移すことにした。

ところが、掘り起こしは思っていたより難しかった。

木が生えていたのは、塀と花壇の隙間にある狭い場所である。

スコップを入れられる方向が限られており、根の周囲を十分な広さで掘ることができない。

できるだけ根を残したかったが、掘り起こす途中で根が切れてしまった。

大きく育った地上部分に対して、掘り出せた根は明らかに少ない。

不安はあったが、そのまま大鉢へ植え替えた。

大鉢へ植え替えた直後のタラノキらしき木
大鉢へ植え替えた直後は、葉もしっかり開いていた

植え替え直後は元気だった。ところが1時間後……

大鉢へ植え替えた直後、木は思ったより元気そうに見えた。

葉もしっかり開いており、「何とか大丈夫だったかもしれない」と少し安心した。

ところが、その安心は長く続かなかった。

1時間ほどして様子を見ると、葉が一斉にしおれていた。

植え替えから約1時間後に葉がしおれたタラノキらしき木
植え替えから約1時間後、葉が一斉にしおれてきた

植え替え直後の姿とは、明らかに違う。

やはり、根が途中で切れた影響だろうか。

「これは、まずいかもしれない」

植え替えが終わって一息ついたはずが、今度はこの木が持ち直すのか心配になってきた。

葉の量を減らし、支柱で固定した

葉がしおれたため、葉の量をかなり減らしてみた。

葉の量を減らして支柱で固定したタラノキらしき木
葉の量を減らしたあとのタラノキらしき木

終わってみると、ずいぶん寂しい姿になっていた。

今度は、「やりすぎたかな」という別の不安が出てきた。

よかれと思って葉を減らしたが、これでよかったのかは、まだ分からない。

そのあとは、風に煽られないよう支柱を立てて固定した。

この先は曇りで、その後は雨の予報だったため、置き場所についてはあとで考えることにした。

「わかってるじゃん♪」と言われたけれど

妻に「わかってるじゃん♪」と言われ、少しはポタジェの考え方が身についてきたと思った。

ところが、その直後に根を切り、1時間後には葉がしおれ、最後には葉の量をかなり減らすことになった。

本当に分かっていたのかどうか、早くも怪しくなっている。

この木が本当にタラの木なのか。

そして、植え替え後に持ち直してくれるのか。

まだ分からないことばかりだが、幹は立っている。

タラの木らしき木の今後を、もう少し観察してみることにする。

その横に生えていたのは、明らかにミョウガだった

タラノキらしき木を掘り上げた跡(右)のすぐ横で育っていたミョウガ。こちらは、妻が植えたものだった。

その後、タラの木らしき木が生えていた場所をあらためて見ていて、もう一つ気づいた。

そのすぐ横に生えているのは、どう見てもミョウガである。

妻に確認すると、こちらはちゃんと自分で植えたものだという。

見覚えのない木については外れたが、その真横では、妻が植えたミョウガがしっかり育っていた。

最初に「妻が植えたのだろう」と思ったのも、まったくの見当違いではなかったらしい。

わが家のポタジェでは、植えた覚えのない木まで、簡単には処分されないのである。

そもそも、わが家の庭がポタジェへ向かい始めたきっかけは、妻の何気ないひと言だった。最初から読むと、植えた覚えのない木まで残されるようになった理由が、少し分かるかもしれない。

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